平成17年度 秋期 ソフトウェア開発技術者試験 問21−40 問題編




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(ソフトウェア開発技術者試験)

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問21 パソコンで用いられている規格のATAPIに関する記述として、適切なものはどれか。
パソコンとカード型周辺機器とのインタフェースであり、米国のPCMCIAほかが制定した規格である。
パソコンと磁気ディスク装置を接続するインタフェースを基に、パソコン内蔵型のCD−ROM装置やMO装置を接続できるように拡張した規格である。
パソコンとプリンタとのインタフェースであり、8ビットのデータ信号線と数本の制御信号線からなり、パラレル転送を行う規格である。
パソコンとモデムなどの機器でデータをやり取りするのに用いられ、シリアルインタフェースの規格の一つである。

問22 接続コードを使用せずに、手元のパソコンから、間仕切りで隔てられた隣のパソコンへ画像ファイルを転送したい。このとき利用できるインタフェースはどれか。
Bluetooth
IEEE1394
IrDA
シリアルATA

問23 ページング方式の仮想記憶において、ページ置換えの発生頻度が高くなり、システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか。
スラッシング
スワップアウト
フラグメンテーション
ページフォールト

問24 ジョブスケジューリングに関する記述として、適切なものはどれか。
FCFS(First Come First Served)方式は、ジョブの到着順に処理を行うもので、長大なジョブがあってもスループットが高い。
SPT(Shortest Processing Time First)方式は、処理時間の短いジョブの順に処理を行うので、対話型処理の平均応答時間を最小にできる。
デッドラインスケジューリング方式は、目標の時間帯内に処理を完了することを目的に処理の優先度を決定するので、タイマ割込みのオーバヘッドが影響し、時間制約の厳しいリアルタイム処理には向いていない。
優先度順方式は、バッチ処理の優先度を高く設定し、リアルタイム処理の優先度を低くして運用するのが一般的である。

問25 三つの資源X〜Zを占有して処理を行う四つおnプロセスA〜Dがある。各プロセスは処理の進行に伴い、表中の数値の順に資源を占有し、実行終了時に三つの資源を一括して解放する。プロセスAとデッドロックを起こす可能性のあるプロセスはどれか。

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B,C
B,C,D
Bだけ
Cだけ

問26 スケジューリング方式をプリエンプティブな処理とノンプリエンプティブな処理に区分するとき、適切に分類されている組合せはどれか。
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問27 プログラムの実行時に利用される記憶域に、スタック領域とヒープ領域がある。それらの領域に関する記述のうち、適切なものはどれか。
サブルーチンの戻り値アドレスの退避にはスタック領域が、割当ての順序と解放の順序の関係のないデータにはヒープ領域が使用される。
スタック領域には未使用域が存在するが、ヒープ領域には未使用域が存在しない。
ヒープ領域はスタック領域の予備領域なので、スタック領域が一杯になった場合にヒープ領域が動的に使用される。
ヒープ領域もスタック領域と同じプッシュとポップという操作によって、データの格納と取出しを行う。

問28 UNIXの特殊ファイルのうち、キャラクタスペシャルファイルとブロックスペシャルファイルの例として、適切な組合せはどれか。
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問29 関係データベースを扱う3層構造のクライアントサーバシステムの中間層に関する記述として、適切なものはどれか。
データベース管理システムであり、SQLの解釈と実行を行う。
入力データに基づきデータベースに問い合わせて計算や分析処理を行う。
ネットワークの障害監視を行う。
ユーザからのデータの入力と形式チェック、及び計算結果の表示を行う。

問30 コンピュータシステムの構成の名称とその構成図の組合せのうち、適切なものはどれか。
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問31 あるクライアントサーバにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワーク内で転送されるデータは、平均200kバイトである。このサーバの性能は100MIPSであり、ネットワークの転送速度は80Mビット/秒である。このシステムにおいて、1秒間に処理できる検索要求は何件か。ここで、処理できる件数は、サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。
50
100
400
800

問32 CPUと磁気ディスク装置で構成されるシステムで、表に示すジョブA,Bを実行する。この二つのジョブが実行を終了するまでのCPUの使用率と磁気ディスク装置の使用率との組合せのうち、適切なものはどれか。ここで、ジョブA,Bはシステムの動作開始時点ではいずれも実行可能状態にあり、この順序で実行される。CPU及び磁気ディスク装置は、ともに一つの要求だけを発生順に処理する。ジョブA,Bとも、CPUの処理を終了した後、磁気ディスク装置の処理を実行する。

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問33 システムの単位時間当たりの故障発生数(故障発生率)はどれか。ここで、MTTRはMTBFに比べて十分に小さいものとする。
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問34 故障発生率が1.0×10-6/秒である機器1,000台が稼動している。200時間経過後に、故障していない機器の平均台数に最も近いものはどれか。

必要であれば、故障発生率をλ回/秒,稼働時間をt秒とする次の指数関数のグラフから値を読み取って、計算に使用してよい。


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50
500
950
995

問35 システムに異常が起きた際の対応方法に“フェールセーフ”と“フェールソフト”がある。“フェールソフト”として適切な動作はどれか。
警告を出し、処理実行の判断をオペレータに任せる。
システムのサービスを順次、安全に停止する。
性能が低下しても、処理を継続する。
データや装置を損なうことなく運転を停止する。

問36 あるプログラムモジュールが、複数のタスクの要求に応じて同時・並行的に実行可能である場合、この性質を何というか。
再使用可能
再入可能
静的再配置可能
動的再配置可能

問37 EJB(Enterprise JavaBeans)の説明として、適切なものはどれか。
Javaでトランザクション管理を行うためのAPIである。
Javaを利用して、動的にHTML文章を作成し、クライアントに送信するための技術である。
サーバで動作するアプリケーションをJavaで構築するためのコンポーネント規約である。
ブラウザからの要求を処理するためにサーバに常駐するJavaプログラムで、スレッドとして実行される。

問38 エキスパートシステムの開発は、一般に進化型のアプローチをとる。これは専門家と同等の知識をあらかじめ準備することが困難だからである。進化型のアプローチはどれか。
システム開発の早い段階で試作品を作成し、機能を確認しながら進める。
システムを幾つかのサブシステムに分割して、それぞれの開発を並行して進める。
定義された要求を順序付けられた幾つかの開発部分に分割して、段階的に開発を行う。
部分的に定義された要求から開発を開始し、後続する幾つかの開発で要求を見直していく。

問39 ソフトウェアの再利用技術のうち、リバースエンジニアリングを説明したものはどれか。
既存のプログラムから、そのプログラムの仕様を導き出す技術である。
既存のプログラムから導き出された仕様を修正して、新規プログラムを開発する技術である。
既存のプログラムを部品化し、それらの部品を組み立てて、新規プログラムを開発する技術である。
クラスライブラリにある既存のクラスを再利用しながら、新規プログラムを開発する技術である。

問40 DFDにおけるデータストアの性質として、適切なものはどれか。
最終的には、開発されたシステムの物理ファイルとなる。
データストア自体が、データを作成したり変更したりすることがある。
データストアに入ったデータが出て行くときは、データフロー以外のものを通ることがある。
ほかのデータストアと直接にデータフローで結ばれることはなく、処理が介在する。